ここ春口農園では、福岡・熊本の露地とビニールハウスで大規模栽培を行ってます。
良い土と水のたくさんあるところですが、でもそれでねぎは勝手に育ちません。
春口農園がめざす「量」と「質」の安定したねぎを育てるためには、
ぼくたちスタッフの目が大切なんです。
ここ春口農園では、福岡・熊本の露地とビニールハウスで大規模栽培を行ってます。
良い土と水のたくさんあるところですが、でもそれでねぎは勝手に育ちません。
春口農園がめざす「量」と「質」の安定したねぎを育てるためには、
ぼくたちスタッフの目が大切なんです。
まず、春口農園のねぎ作りは、土作りからで、たい肥にはほんとうにこだわっています。
若竹やタケノコの皮、緑茶の葉、キノコの菌床に乳酸菌と放線菌をいれて
発酵させた植物性のたい肥をつかって、いい土壌を作ってるんですよ。
それから有機肥料中心で肥料をやります。いくつかの天然ものの土壌改良材をいれることで、
ねぎに適した土壌になるようにしてるんですね。
細くてきれいなねぎを作るためには、年間とおして
厚めに種をまくんですが、時期や圃場、
気温で約10種類の種を使いわけてます。
種の種類で栽培のしかたが全然ちがってきちゃいます。
うちでは時期とか気温次第で、種のまき方からかえてますね。
でも種が違うってだけで収量が2~3倍変わるんで難しいところですね。
あとは、自社で開発した草刈り機で、ねぎの間の草を刈ったりします。
それでも残った草は手作業で取り除いて、圃場を管理します。
それからねぎの状態にあわせて独自ブレンドの液状の肥料をかけてますよ。
かけると断然、色の濃い、香りのいいねぎになります。
土がいいと病害虫も少ないんですよ。
なかでもねぎの品質、収量を決めてしまうのが、灌水なんです。
水が少なすぎると芽が出なかったり枯れたりするし、逆に多すぎると倒れたり色が悪くなったり、これがすごく難しいです。熟練のスタッフが温度、湿度、土の状態、ねぎの状態を丁寧に見ながら行っているんです。
たとえば、夏はハウスの中が50度以上になります。
土も乾燥してねぎにはあまりよくないです。
そこで、灌水や日よけで温度管理に気を配っています。
また冬場の寒さや霜の被害を小さくするため、
トンネルハウスを使ってます。
そうやって年間の出荷量と品質を一定にしてるんですよ。
ねぎを収穫するのに、だいたい夏は2~3ヶ月。
冬は3~5ヶ月ぐらいかかりますね。
そうやって毎日スタッフに見守られたねぎを、みなさまの元へお届けしています。やっぱ手をかけると、ねぎはいいものになるんですよ。
収穫も手作業ですね。鎌で根元から刈っていきます。
こうやって収穫したねぎは、コンテナの箱にいれて工場に運びます。
ちなみにねぎを育てているぼくたちは平均年齢が20代なんです。
国によると農業に従事してる人の平均年齢は65.8歳なので、
うちはほんとうに若い人ばっかりです。
でもひとりひとりにやる気があって、それもただの一社員ではなく、知識と思いをもった農業家としてねぎに向き合ってますよ。
もちろん、栽培技術はすぐ身につくものではないので、
そこは熟練のスタッフが時間をかけて、長年の知識と思いを若いスタッフに伝えてくれますね。